• 更新日: 2021年8月27日

    白いニットがくすむ・・その理由は?

    ジュネさん
    宅配クリーニングニックのお手入れニスタ
    70年以上続く宅配クリーニング店ニックで、お手入れ二スタとして活動中のジュネです。お手入れ歴は20年、4人家族+猫2匹で横浜市で暮らすお母さんです。家事は合理的で、仕事は生活感が出ないよう試行錯誤した経験とファッションケアのプロの観点から、お洋服のお悩み解決法をご紹介させていただきます。
    保有資格:ライフオーガナイザー®2級

    白いニットはここ数年人気のアイテムです。特に今年は鎖骨が美しく見える少し多きめのシルエットが好まれます。
    白は軽やかな印象で、顔回りを明るくしてくれる優れもの。着用頻度も高く、秋口から着続けている方も多いのではないでしょうか。
    手間をかけて丁寧に手洗いしていても、白の発色が悪くなり、くすんできた気がする・・そう感じることはありませんか?

    ファンデーションが襟に付いている・・白にニットをくすんだ印象にしているかも。

    白いニット、特にセーターは脱ぎ着するときに、どうしてもファンデーションが付いてします。
    ファンデーションは油なので、家庭のお洗濯では落ちない汚れです。
    油汚れが定着するとしみになり、時間が経つと落ちないしみになるので注意が必要です。
    ファンデーションを付けずに服を脱ぎ着するには、使わなくなったスカーフや大き目のハンカチをフェイスカバー専用として用意しておくことをおすすめします。
    アパレルのフィッティングルームのフェイスカバーと同じ要領で顔に当てて使うと、ファンデーションを付けることなく脱ぎ着することができます。

    首回りくすみ、汗の汚れが原因かも?

    汗は冬でも一日一リットルかく、と言われています。
    冬の汗は夏の汗と比べ、発汗する場所が限られるため濃度が濃くなり、ニオイや黄ばみになりやすい性質があります。
    冬は汗をかかないから、と安心していると、知らず知らずのうちにニオイや黄ばみが発生していることがあるので注意が必要です。
    特に白いセーターは首回りの汚れがはっきりとわかるので、薄汚れていないか脱いだ時にいつも確認してきれいな状態を保ちましょう。
    首回りの汚れは皮脂の油を多く含んでいます。皮脂の油は水洗いでは落ちないため、蓄積し、黒ずんで落ちない汚れになります。
    白いセーターを白く着るには、3回着用したら1回はプロによるクリーニングで汗と皮脂やファンデーションなどの油汚れを落としておくことが大切です。

    ホコリの吸収も白をくすませる

    冬は乾燥するので静電気が発生しやすいですね。服も静電気により、空気中を舞うホコリを吸い寄せています。
    静電気は摩擦により発生しやすくなるので、動くたびに繊維に摩擦が起き、ホコリを吸収してしまいます。
    ホコリを吸収した白いニットは、全体をくすませ、清潔感のない印象になります。
    清潔のシンボルの白がくすみ、清潔感を失うと、思っている以上に不潔でだらしない印象になるので、いつもきれいな白がキープできるよう、心がけたいものですね。

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    白いニットもモヘヤやベルスリーブなど、今年は素材やデザインが豊富で自分らしいおしゃれが楽しめます。
    おしゃれで一番気を付けたいのが清潔感。白は白く着てこそおしゃれですよね。
    衣替えまでクリーニングをしない。そんな習慣の方はくすみにお気を付けください。
    キレイに長く心地よく着続けるためには、シーズンの途中のクリーニングが効果的です。

    2021/08/27